日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
シャンカール(Uday Shankar)
しゃんかーる
Uday Shankar
(1900―1977)
インドの舞踊家。ウダイプルに生まれる。インド古典舞踊カタックを少し知っている程度の素人にすぎなかったが、イギリス留学中にアンナ・パブロワの作品『ラダ・クリシュナ』の振付け・演出を手伝ったことから欧米に知られるようになった。インド古典舞踊を基礎にして新作をつくり続け、『労働と機械』では、労働者の階級闘争を群舞を用いたりして表現し、古典舞踊とはまったく異なった作風をみせた。1938年アルモラに「インド文化センター」を設立、全インドの古典舞踊の教師を招いたりして研究にあたり、世界を巡演してインド舞踊を国際的に高めた。ラビ・シャンカールは彼の弟である。
[市川 雅]