シュテファン-ボルツマンの法則(読み)シュテファンボルツマンノホウソク

化学辞典 第2版 の解説

シュテファン-ボルツマンの法則
シュテファンボルツマンノホウソク
Stefan-Boltzmann law

黒体表面単位面積から単位時間に放射する電磁波のエネルギーRは,その黒体表面の絶対温度Tの4乗に比例するという法則

R = σ T 4
で示される.比例定数

σ = 5.67×10-8 W m-2 K-4
はシュテファン-ボルツマン定数とよばれる.この法則はJ. Stefanにより実験的に発見され,L. Boltzmannにより熱力学的に証明された.太陽の表面温度は,太陽を黒体としてこの法則を用いて測定された.一般の表面に対しては,その表面の放射率をεとして

R = εσ T 4
となる(0 < ε ≦ 1).この一般公式は,非接触の温度測定器である放射温度計原理になっている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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