シュトロウガル(読み)しゅとろうがる(英語表記)Lubomír Štrougal

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シュトロウガル」の意味・わかりやすい解説

シュトロウガル
しゅとろうがる
Lubomír Štrougal
(1924―2023)

チェコスロバキア政治家。南ボヘミア出身。1945年プラハ大学法学部入学と同時に共産党加入、卒業後地区の党書記となり、1958年から党中央委員、1959年から中央委書記となった。1959~1961年農林相、1961~1965年内相を歴任。中道保守派であったが、1968年4月に副首相兼経済評議会議長に就任した。同年8月のソ連軍事介入チェコ事件)後、1970年1月に改革派のチェルニークOldrich Cernik(1921―1994)にかわって首相になった。その後、1980年代後半の東欧の民主化要求の高まりのなかで、1988年10月シュトロウガル内閣は総辞職した。

木戸 蓊]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュトロウガル」の意味・わかりやすい解説

シュトロウガル
Štrougal, Lubomír

[生]1924.10.9. 南ボヘミア,ベセリー
チェコスロバキアの政治家。 1945年共産党に入党。 49年カレル大学卒業。 58年党中央委員,59年農林・水利相,61年内相,65年党書記に就任。 68年の改革期に副首相,経済会議議長となったが,保守的中間派であり,ソ連などの軍事介入後 11月に党チェコ局議長および党幹部会員となり,69年以降は改革派追放に活躍。 70~88年首相。 78年体育政府委員会議長兼務。 90年党を除名

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