日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 シュナイダー(Reinhold Schneider)しゅないだーReinhold Schneider(1903―1958) ドイツのカトリック作家。バーデン・バーデン生まれ。歴史的素養と宗教的思索に基づく小説や評論を書いた。第二次世界大戦中は数多くのソネットや信仰告白的文書によってナチスに抵抗、戦後は西ドイツの再軍備に反対するなど、現実問題にも積極的に発言した。『カール5世とラス・カサス』(1938)など世俗権力と信仰の対立を描いた歴史小説や評論『権力と恩寵(おんちょう)』(1940)、『ウィーンの冬』(1958)ほか多くのエッセイがある。[横塚祥隆 2017年11月17日] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例