シュロチク(棕櫚竹)(読み)シュロチク(英語表記)Rhapis humilis; low ground rattan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュロチク(棕櫚竹)」の意味・わかりやすい解説

シュロチク(棕櫚竹)
シュロチク
Rhapis humilis; low ground rattan

ヤシ科の常緑低木。中国大陸南部原産で,日本には琉球を経て古くから渡来し庭園に栽植され,また鉢植として室内装飾に用いられる。寒さに弱いので関東より北では戸外越冬はむずかしい。幹は叢生し,高さ 3mに達し,径 2.5cmぐらい,短い地下茎を伸ばして繁殖する。葉は半円形扇状で掌状に 10~18個の裂片に裂ける。裂片は線形で長さ 25~30cm,幅2~3cm,縁には細かいとげ状の鋸歯がある。葉柄は長さ 25cmぐらいで硬い。雌雄異株で,夏に葉腋に花序をつける。斑 (ふ) 入りなどの園芸品種もある。幹は堅いので杖などにすることもある。

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