日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
シューマッハー(Fritz Schumacher)
しゅーまっはー
Fritz Schumacher
(1869―1947)
ドイツの建築家。ブレーメン生まれ。建築の勉学はミュンヘンのティルシュと、ベルリンのシェーファーの指導を受け、1900年から09年までドレスデン高等工業学校の教授となり、のちハンブルク市の建築責任者となった。代表作はハンブルク市勧業館(1913)、続くアーレンスベルガー街の小学校、23年の商業補習学校などで、れんがを主要素材とする彼の厳格で巧みな手法を余すところなく示している。19~23年にはケルン市の都市問題担当の助役となり、公園、林区などの計画を行った。28年の水上飛行機格納庫では、素材処理の新手法をのぞかせている。『建築芸術の原理』『現代煉瓦建築の歴史』などの著書もある。
[長谷川堯]