シンシチウム(読み)しんしちうむ

デジタル大辞泉 「シンシチウム」の意味・読み・例文・類語

シンシチウム(syncytium)

合胞体

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のシンシチウムの言及

【細胞融合】より

…隣接する2個以上の細胞において,接する部分の細胞膜が消失し,多核化した細胞の生ずることをいう。生じた多核細胞は,シンシチウムsyncytiumと呼ばれる。2核の細胞については,単に二核細胞,または双核細胞binucleated cellと呼ぶことが多い。…

【多核体】より

…個体全部が多核の細胞でできている場合と,個体のうちの特定の部分が多核体となる場合がある。多核の細胞のつくられかたによって,細胞の隔壁が失われて2個以上の細胞が融合する場合(シンシチウムsyncytium)と,核分裂のあとに細胞分裂がみられずにできる場合とがある。藻類のうち,緑色植物の車軸藻類,シオグサ目,ミル目などではその群のすべての種が後者のつくられかたによる多核体であり,黄色植物でもフシナシミドロ目などがそうで,これらの植物では群として多核体への進化傾向がはっきりしている。…

※「シンシチウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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