シンジュガイ(真珠貝)(読み)シンジュガイ

世界大百科事典 第2版 「シンジュガイ(真珠貝)」の意味・わかりやすい解説

シンジュガイ【シンジュガイ(真珠貝)】

真珠を採取するウグイスガイ科に属する貝類でアコヤガイ(イラスト)はその代表であるが,下記の種も含まれる。 シロチョウガイ(白蝶貝)Pinctada maxima(イラスト)は殻は大型になり,高さ,長さとも20cmくらいであるが,30cmに達する個体もある。膨らみは弱く4cmくらいになる。表面は黄白色で,幼時は檜皮葺(ひわだぶき)状の鱗片状突起があるが,老成するとほとんど失われ,殻は厚くなる。内面銀白色真珠光沢があるが,縁部は黄色なので,この種の商品名をyellow lip,またはgold lipという。

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世界大百科事典内のシンジュガイ(真珠貝)の言及

【アコヤガイ(阿古屋貝)】より

…養殖真珠の母貝に使うウグイスガイ科の二枚貝(イラスト)。真珠をとるのでシンジュガイともいう。殻の高さ7.5cm,長さ7cm,膨らみ3cmに達する。…

【オーストラリア】より

…正式名称=オーストラリア連邦Commonwealth of Australia面積=774万1220km2人口(1996)=1829万人首都=キャンベラCanberra(日本との時差=+1時間)主要言語=英語通貨=オーストラリア・ドルAustralian Dollar南太平洋にある世界最小の大陸オーストラリアを占める国。国名はラテン語のテラ・アウストラリスterra australis(南の大陸)に由来する。…

【真珠】より

…アコヤガイなどの貝類の体内に,その貝殻と同質の炭酸カルシウムを主成分として形成された球状あるいは不定形の物質をいう。農水省では,(1)真珠養殖事業法にいう真珠とは,生きた真珠貝の中で球状または半球状(多少の変形を含む)に形成される代謝生産物であって,かつ,この外見しうる部分の主たる構成物質が,真珠貝の真珠層と等質であるものをいい(その内部に貝殻質から作られた核を含むか否かは関係ない),(2)この場合,真珠貝中におけるその形成契機に,まったく人為的な要因を含まないものを天然真珠といい,その契機を人為的に与えられるものを養殖真珠というと定めている。…

【トゥアモトゥ[諸島]】より

…残された島の最後としてタイアロ島とカウエヒ島が〈発見〉されたのは,35年ダーウィンも乗船していたビーグル号によってであった。 44年フランスの保護下に置かれたが,これより先の1802年マーガレット号のキャプテン・バイヤーズは,マケモ島民がシンジュガイをつけているのをみた。シンジュガイ採集地としてトゥアモトゥが注目されるきっかけである。…

※「シンジュガイ(真珠貝)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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