世界大百科事典(旧版)内のシントニック・コンマの言及
【音律】より
…表2は純正律長音階の音程比を示すが,ここで注目すべきことは,ピタゴラス音律とちがって,全音に9/8と10/9の2種類が現れる点である。前者を大全音,後者を小全音と呼び,両者の差(9/8×9/10=81/80)をシントニック・コンマと称する。 純正律においては,主要な3和音に関して最もよく協和する純粋な響きが得られるが,全音に大小の2種類があるため,転調や移調には大きな困難が生じる。…
※「シントニック・コンマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」