シンプソン(Thomas Simpson)(読み)しんぷそん(英語表記)Thomas Simpson

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

シンプソン(Thomas Simpson)
しんぷそん
Thomas Simpson
(1710―1761)

イギリス数学者。イングランド中部レスターシャーの生まれ。独学で数学を修め、1743年ウーリッジの陸軍大学教授となる。業績としては、関数f(x)の区間a, b]での定積分を近似的に求めるための次の「シンプソンの公式」が有名である。

 いま、区間[a, b]を2n等分し、その分点ax0, x1, x2,……, x2nb間隔hとし、
  yif(x) (i=0, 1, 2,……, 2n)
とすれば、

となる。

矢野健太郎

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android