シン・フェーン反乱(読み)しんふぇーんはんらん

世界大百科事典(旧版)内のシン・フェーン反乱の言及

【イースター蜂起】より

…アイルランドのイギリスからの独立を目的とした共和主義者の武装蜂起。1916年4月24日(イースター月曜日)にダブリンで開始され,5月1日のコーク県での戦闘で終息した。イギリス側は〈シン・フェーンの反乱〉と呼んだが,シン・フェーン党とは直接の関係はなく,IRB(アイルランド共和主義同盟)内の軍事委員会が全島的な蜂起を計画した。第1次大戦中で,イギリスの敵国ドイツから武器を購入するが搬入に失敗し,指導部内にも混乱が生じて,蜂起はほとんどダブリン市内だけで行われた。…

【シン・フェーン党】より

…経済政策にドイツのフリードリヒ・リストの保護主義を採用するなど,現実的な政策を掲げたが,当初あまり大きな支持は得られなかった。第1次大戦に際して徴兵反対運動を起こし,にわかに支持を集めたが,1916年のイースター蜂起では,直接にはかかわりをもたなかった(ただし,この蜂起を鎮圧側はシン・フェーン反乱と呼んだ)。17年春,デ・バレラが議長に就任し,目標を独立共和国の樹立に定める新しい運動が展開された。…

※「シン・フェーン反乱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android