ジェセル王の階段ピラミッド(読み)じぇせるおうのかいだんぴらみっど

世界大百科事典(旧版)内のジェセル王の階段ピラミッドの言及

【サッカラ】より

…東西0.8~1.8km,南北7~8kmの範囲に墓地群が展開し,南北2地域に大別される。北地域の中心は最古のピラミッドである第3王朝ジェセル王の階段ピラミッドである。このピラミッドは初めマスタバとして計画されたが,6度に及ぶ変更の後,6段の階段ピラミッドとなった。…

【帝王陵】より

…強大な権力をもつ支配者である皇帝,天皇,大王,君主などを埋葬した,地上に大きな構築物をもつ墓を帝王陵という。諸王の王である大王や,大王と同等の,またはそれを上回る権力者の皇帝は,古代統一国家の形成過程のなかから出現したので,一般に帝王陵は,古代帝国の象徴と考えられている。しかし,いわゆる古代以後にも支配者のための巨大な墓は建設されており,また世界史的にみると〈古代〉そのものの概念があいまいであるから,むしろ古代や中世に限らず,近世,近代をもあわせ支配者の権威を示すために構築された大きな墓をも含めて帝王陵と呼ぶ方が実態に即しているばかりでなく,帝王陵のもつ意義をはっきりさせるのにも役立つ。…

【モザイク】より


[古代]
 メソポタミア最南部,ウルクの神殿(前4千年紀後半)には,柱などにテラコッタの小片による幾何学文のモザイク装飾が施されている。またエジプトでは,ピラミッドの墓室の壁に色タイルを並べる装飾が施されることがあった(サッカラ,ジェセル王の階段ピラミッド,前27世紀末ころ)。モザイクの技法による具象的な絵画が描かれるようになるのは,ヘレニズム時代と考えられる。…

※「ジェセル王の階段ピラミッド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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