ジェラルディ(英語表記)Géraldy, Paul

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジェラルディ」の意味・わかりやすい解説

ジェラルディ
Géraldy, Paul

[生]1885.3.6. パリ
[没]1983.3.10. パリ
フランス詩人劇作家。本名 Paul Le Fèvre。巧みな恋愛心理の分析家で,哀調を帯びた戯曲を多く残しているが,彼の名を有名にしたのは,少し気どった調子で書かれた恋愛抒情詩『おまえとぼく』 Toi et Moi (1913) 。ほかに戯曲『愛する』 Aimer (21) ,『クリスチーヌ』 Christine (32) ,『三つの感傷的喜劇』 Trois Comédies sentimentales (61) など。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジェラルディ」の意味・わかりやすい解説

ジェラルディ
じぇらるでぃ
Paul Géraldy
(1885―1983)

フランスの詩人、劇作家。本名ポール・ル・フェーブルPaul Le Fèvre。男女間の心理を微妙に描いて作者自身「軽悲劇」と名づけた戯曲『銀婚式』(1917)、『愛する』(1921)、『クリスチーヌ』(1932)などは劇場で成功せず、語り合う口調で歌った詩集『おまえとわたし』Toi et Moi(1913)が率直な愛の表白で大衆に歓迎され、ベストセラーとなり、続編を増補した一冊本(1960)が刊行され、いまも広く愛読されている。

[曽根元吉]

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