ジスカール・デスタン,V.(読み)じすかーるですたん

世界大百科事典(旧版)内のジスカール・デスタン,V.の言及

【管理貿易】より

…ところが,73年の石油危機に端を発した世界的な不況のもとで各国の失業率が上昇し,造船,鉄鋼といった戦略産業で各国間の貿易摩擦が激化した。このような世界貿易が直面する厳しい情勢に対処するため,77年の第3回先進国首脳会議(サミット)において,フランスのジスカール・デスタン大統領は〈管理された自由貿易〉を提唱した。その基本的な考え方は,自由貿易の結果が消費者や生産者に望ましくない変動を強いたり雇用の危機をもたらす場合には,特定部門の貿易を管理し,先進国間で貿易を組織する必要があるというものである。…

【独立共和派】より

…正称は独立共和主義者全国連盟Fédération nationale des républicains indépendants。第四共和政の自由主義的右派議員グループの流れをくみ,そのうちの一部が1966年ジスカール・デスタンV.Giscard d’Estaingを中心に結成した。ド・ゴール体制の準与党的立場で,産業・金融などの近代的企業の志向を代弁していく方向をとった。…

【フランス】より

…フランス政府が文化使節としてジョルジェ・デュアメルやピアニストのラザール・レビを送り,多くの聴衆を集めた。1953年に日仏文化協定が結ばれるとともに政府間の交流も親密になり,日本からは吉田茂(1954),岸信介(1959),池田勇人(1962),田中角栄(1973),三木武夫(1975),鈴木善幸(1982),竹下登(1988),宇野宗佑(1989)の各首相がフランスを公式訪問し,フランスからはポンピドゥー首相(1964),ジスカール・デスタン大統領(1979),ミッテラン大統領(1982,86,89)が日本を公式訪問した。フランスでも正規に日本語を教える高校が現れはじめ,84年には日本語が教授資格試験(アグレガシヨン)に認められた。…

※「ジスカール・デスタン,V.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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