ジャケ・ドローズ父子(読み)ジャケドローズふし

世界大百科事典 第2版の解説

ジャケドローズふし【ジャケ・ドローズ父子】

18世紀スイスの自動人形の製作で知られる親子。父ピエールPierre Jacquet‐Droz(1721‐90),子アンリ・ルイHenri‐Louis Jacquet‐Droz(1751‐91)。1773年ころ筆写人形,絵描き人形,音楽人形をつくって人々を驚嘆させた。いずれも身長1mほどで,人間とそっくりの動作で,字を書いたり,オルガンを演奏したりする。人形の動作は内蔵されたゼンマイ,歯車,カム,バネなどの複雑なしかけによる。

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世界大百科事典内のジャケ・ドローズ父子の言及

【からくり】より

…いっぽう中世ヨーロッパのめぼしい都市には,ほとんどの市庁舎や教会の塔に大がかりな機械時計がそなえつけられ,その時計にはかならず〈ジャクマールjaquemart〉と呼ばれる自動人形が出てきて鐘を打ち,さらに聖人の像が窓にあらわれ,等身大の美女が舞踏したり,男女の人形が行列したりする。ルネサンスの天才レオナルド・ダ・ビンチが自動仕掛けの人工ライオンをつくったという話があるが,近世ヨーロッパでは自動装置の人工庭園をつくることが流行し,やがて17世紀には機械時計や精密工芸の成長を背景に,自動仕掛けの〈鳴く鳥〉や〈ダンス人形〉をつくる実験がはじまり,18世紀になるとフランスの機械技術者ボーカンソンやスイスの機械人形師ジャケ・ドローズ父子が登場する。ボーカンソンの精巧な音楽人形やジャケ・ドローズの歯車仕掛けで字や絵をかく自動人形は,当時の人々を驚嘆させ,いっぽうその自動機械の存在は哲学者デカルトやラ・メトリーに人間機械論を着想させた。…

※「ジャケ・ドローズ父子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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