ジャン ルノアール(英語表記)Jean Renoir

20世紀西洋人名事典 「ジャン ルノアール」の解説

ジャン ルノアール
Jean Renoir


1894.9.15 - 1979.2.12
フランスの映画監督。
モンマルトル(パリ)生まれ。
第一次大戦の後、現実的なトーキーの時代に本領を一層発揮し、映画史上に残る数々の名作を制作。1930年代後半のフランス映画黄金期に反戦映画の画期的な傑作である「大いなる幻影」(’37年)を発表、国境を越えた人間愛の精神を高揚。「南部の人」(’45年)、「河」(’50年)では、ベネチア映画祭で劇映画賞及び国際同等賞を受賞し、晩年ハリウッドで過ごす。著書に「わが父ルノアール」(’58年)、「自伝」(’74年)。「詩的リアリズム」と名付けられた戦前のフランス映画を代表する巨匠で、「戦前の四巨匠」の一人に数えられる。父は印象派画家のオーギュスト・ルノアール。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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