ジュネーブ一致信条(読み)ジュネーブいっちしんじょう(英語表記)Consensus Genevensis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジュネーブ一致信条」の意味・わかりやすい解説

ジュネーブ一致信条
ジュネーブいっちしんじょう
Consensus Genevensis

『神の永遠の予定について』 De aeterna Dei praedestinationeとも呼ばれる J.カルバンの神学論文。パリからジュネーブに亡命した元カルメル会士 J. H.ボルセックが,神は永遠の昔から,ある人を救いへ,ある人を滅びへ予定したというカルバンの説に反対して説教したのに対して,カルバンは自己の予定説を詳述,1551年 12月 18日ジュネーブの牧師たちの支持を得て,翌1月1日これを市議会提出信条として可決された。彼の妥協を許さない態度は,ルター派との一致の希望に終止符を打った。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android