ジュノー(英語表記)Juno

翻訳|Juno

精選版 日本国語大辞典 「ジュノー」の意味・読み・例文・類語

ジュノー

[一] ローマ神話ユピテルジュピター)の妃。結婚と女性の守護神ギリシア神話のヘラに当たる。ユーノ。〔新しき用語の泉(1921)〕
[二] 小惑星の一つ。火星と木星の間に散在する小惑星のうち、一八〇四年発見された三番目のもの。直径二四七キロメートル。公転周期は四・四年。

ジュノー

(Juneau) アメリカ合衆国アラスカ州南東部の都市。同州の州都。太平洋岸のアレクサンダー諸島に面する良港で、サケ・ヒラメ漁業の根拠地。ジュノー金山の発見に伴い、一八八〇年に建設された。

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デジタル大辞泉 「ジュノー」の意味・読み・例文・類語

ジュノー(Juno)

ローマ神話で、最高神ユピテル(ジュピター)の妃ユノーの英語名。→ヘラ
小惑星の一。1804年に発見。直径247キロメートル。軌道長半径は2.7天文単位。公転周期は約4.4年。1958年、小惑星として初めて掩蔽えんぺいが観測された。ユノー。
NASAナサ木星探査機。2011年に打ち上げられ、2016年、周回軌道に到達。大気や磁場などの調査を行った後は木星に投下される予定。

ジュノー(Juneau)

米国アラスカ州南東部の港湾都市。同州の州都。1880年に背後のロバーツ山で金鉱が発見され、交易の要地として発展。不凍港でサケ漁などの漁業が行われ、水産加工業製材業観光業が盛ん。アラスカの自然や歴史、先住民の文化を紹介するジュノーダグラス市立博物館、アラスカ州立博物館がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「ジュノー」の意味・わかりやすい解説

ジュノー
Juneau

アメリカ合衆国アラスカ州南東部の港町で州都。人口3万0711(2000)。1880年ジョー・ジュノーとリチャード・ハリスによって背後にそびえるロバーツ山斜面で金が発見されて以来,金製錬,交易地として集落が形成された。アラスカ・ジュノー金鉱は1944年に閉鎖されたが,不凍港をもち,漁業,水産加工,製材などの産業が発達してきた。1906年より州都。70年に海峡を隔てて対面するダグラスを合併したことで,合衆国で面積最大(8050km2)の都市となった。
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ジュノー
Juno

小惑星番号3番の小惑星で,1804年K.L.ハディングにより発見された。古代ローマの女神ユノJunoにちなんで命名。軌道半長径2.67天文単位,離心率0.26,軌道傾斜13.°0。衝のときの平均等級は9.7等で,これから算出した直径は247kmである。自転周期の7時間13分ごとに振幅0.15等程度の変光を行っている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジュノー」の意味・わかりやすい解説

ジュノー
Juneau

アメリカ合衆国,アラスカ州の州都。州の南東部,海岸山脈の西麓,フィヨルドのため入組んだガスティノー海峡に面する。 1880年金鉱が発見され,1900年からシトカに代ってこの地方の中心地となった。 44年に金鉱が閉鎖されてからは漁業と林業がおもな産業になった。 59年アラスカが州になるとともに州都。不凍港がありサケ漁の基地で,缶詰などの水産加工業,製材業が行われる。グレーシア湾国立公園を北西に控え,観光も盛ん。 70年海峡をはさんだダグラスを合併,面積 8050km2と合衆国最大の市域をもつ。アラスカ大学 (1972創立) ,州立博物館がある。人口2万 6751 (1990) 。

ジュノー
Junot, Andoche, Duc d'Abrantès

[生]1771.10.23. ブルゴーニュ,ビュシールグラン
[没]1813.7.29. モンバール
フランスの軍人,将軍。ツーロン軍港奪回のときナポレオン1世の目に留り,イタリアやエジプトの戦役に参加。 1806年パルム・エ・プレザンスの総督となり,翌年ポルトガル軍司令官としてリスボンに入城した。

ジュノー
Junot, Laure, Duchesse d'Abrantès

[生]1784.11.6. モンペリエ
[没]1838.6.7. パリ
フランスの将軍 A.ジュノーの妻。同時代の貴重な証言である『ナポレオン史録』 Mémoires historiques sur Napoléon (18巻,1831~35) の著者。

ジュノー
Juno

小惑星第3号。 1804年にドイツのカール・ルートウィヒ・ハーディングが発見した。直径約 240km。公転周期 4.36年。のときの平均実視等級 8.6等。

ジュノー
Juneau, Solomon Laurent

[生]1793.8.9.
[没]1856.9.14.
アメリカの毛皮交易商人。 1818年現在のウィスコンシン州ミルウォーキーに毛皮交易所を設立。ミルウォーキーの建設者となる。 46年ミルウォーキー初代市長。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ジュノー」の解説

ジュノー Junod, Marcel

1904-1961 スイスの平和運動家。
1904年5月14日生まれ。赤十字国際委員会にはいり,太平洋戦争末期に駐日代表として来日。昭和20年被爆直後の広島をおとずれて救護活動にあたる。34年在日朝鮮人の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への帰国問題の解決につとめた。のち赤十字国際委員会副委員長。1961年6月16日死去。57歳。著作に「第三の兵士」。

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百科事典マイペディア 「ジュノー」の意味・わかりやすい解説

ジュノー

米国,アラスカ州の州都。同州南東部,フィヨルド海岸に位置する港湾都市。狭い水道を隔てたダグラス島と橋で結ばれている。漁業,商業の中心。北部のカナダ領ホワイトホースへ鉄道が通ずる。海上交通の要地でもある。創設は1880年。3万1275人(2010)。
→関連項目アラスカ[州]

ジュノー

小惑星番号3番の小惑星。1804年K.L.ハルディングが発見。軌道半長径2.67天文単位,離心率0.26,軌道傾斜13°.0。平均等級から算出した直径は247km。ローマ神話の女神ユノにちなんで命名。

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367日誕生日大事典 「ジュノー」の解説

ジュノー

生年月日:1904年5月14日
スイスの医師,赤十字活動家
1961年没

ジュノー

生年月日:1771年10月23日
フランスの将軍
1813年没

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