日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ジョーダン(Michael Jordan)
じょーだん
Michael Jordan
(1963― )
アメリカのプロバスケットボール選手。2月17日、ニューヨークのブルックリンに生まれる。ノース・カロライナ大学卒業。大学在学中の1984年オリンピック・ロサンゼルス大会にアメリカ代表として出場し、チームは金メダルを獲得する。同年NBA(アメリカ・プロバスケットボール協会)シカゴ・ブルズに入団、開幕3戦目の対ミルウォーキー・バックス戦でプロデビュー。ジャンプした後の滞空時間の長さから「AIR(エア)」とよばれる。1984~1985年シーズン新人王。1985~1986年シーズンは開幕3戦目で左足首を骨折、レギュラーシーズンの大半を休んで挑んだプレーオフ1回戦の対ボストン・セルティックス戦2戦目において、1試合63得点というプレーオフ個人最多得点を記録、試合は敗れたものの、対戦したセルティックスのラリー・バードLarry Bird(1956― )に「あれはマイケル・ジョーダンの姿をした神だ」といわしめ、以後「神」とよばれる。1991~1993年のプレーオフ・ファイナルゲーム(7回戦制)ではブルズの3連覇に貢献し、3年連続ファイナルMVPに輝いた。1992年オリンピック・バルセロナ大会にアメリカ代表としてマジック・ジョンソン、ラリー・バードらと出場し金メダルを獲得。1993年10月NBAからの引退を表明。1994年野球に転向するも、1995年3月にはブルズに復帰。1996~1998年のファイナルではふたたびチームを3連覇に導き、同時に3年連続ファイナルMVPとなる。3連覇達成後、二度目の引退を表明したが、2001年10月ワシントン・ウィザーズに復帰。2003年4月、40歳を迎えての14度目のオールスター戦に出場しNBAから引退した。
[編集部]
『ボブ・グリーン著、菊谷匡祐訳『マイケル・ジョーダン物語』(集英社文庫)』