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スカンジナビア主義(北欧) すかんじなびあしゅぎ

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知恵蔵2015の解説

スカンジナビア主義(北欧)

スカンジナビア諸国とされるのは、アイスランドデンマークフィンランドノルウェースウェーデンの5カ国で、いずれもノルド語を公用語としている。かつてこの5カ国間には紛争が絶えなかったが、19世紀には同一民族(ノルド人)としての連帯意識スカンジナビア主義として自覚されるようになった。国際政治の場でも、第1次大戦では一致して局外中立を貫き、第2次大戦後は、安全保障政策(NATO加盟問題)やEC加盟問題で立場が分かれつつも(中立政策をとるスウェーデンと、ソ連〈現ロシア〉との共存を最優先にするフィンランドが非加盟)、北欧会議などを通じて非軍事的立場での協力関係を深めてきた。1954年から開かれている北欧会議では、国会議員、政府閣僚が年に1回会合をもち、社会、環境、交通、法律、文化などについて話し合う。この会議により、54年には北欧労働市場が発足し、域内の労働者の自由移動が認められた。58年からは北欧人以外の外国人であっても国境でパスポートを示す必要がなくなった。91年の不況と冷戦の終結による中立政策の基盤崩壊の中で、スウェーデンとフィンランドが経済・政治的な孤立を避ける方向に転換し(中立政策の見直し)、95年1月にEU加盟を果たした。

(渡邊啓貴 駐仏日本大使館公使 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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