スギモク(杉藻屑)(読み)スギモク(英語表記)Coccophora langsdorfii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スギモク(杉藻屑)」の意味・わかりやすい解説

スギモク(杉藻屑)
スギモク
Coccophora langsdorfii

褐藻類ヒバマタ目ホンダワラ科の海藻。日本海特産。根状部は瘤状で低潮線付近の岩の上に着生する。根状部からは数本の茎が出て,長さ 40~50cm,円柱状,糸状で複叉状に分岐した葉を輪生するが,下部のものから順に脱落する。気胞紡錘形で葉のところどころにつく。ときに2~3個つながってできる。越年後,この枝の上部に2次葉を生じるが,この葉は鱗片状で密生し,スギ葉状を呈している。枝の頂部の数葉は卵形で,黄金色生殖器托になる。

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