スコロサウルス(英語表記)Scolosaurus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スコロサウルス」の意味・わかりやすい解説

スコロサウルス
Scolosaurus

白亜紀後期に北アメリカにいた,爬虫類鳥盤目装盾亜目アンキロサウルス科に属する草食恐竜。4本肢のタンクのような恐竜で,体長約 5.5m,幅 2.5m,体重 2t。背骨の棘突起や骨板が,胴鎧の上に節になって分布している。つまり大きな棘 (とげ) の多い重々しくりっぱな装甲をもっていたが,脳は小さく下等であった。重い尾をもった動物で,尾にある2つのとがった角は有力な武器となった。尾を振回して敵に対したと思われる。足指は広く,平らな爪をそなえていた。スコロサウルスは,風成の砂岩層で発見され,体腔の中から,食べた証拠としてスズカケノキが発見されている。三角州低地をすみかにして柔らかい植物を食べたらしい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android