スタッフォード(英語表記)Stafford

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スタッフォード」の意味・わかりやすい解説

スタッフォード
Stafford

イギリスイングランド中西部,スタッフォードシャー県の県都。周辺を含めてスタッフォード地区を構成する。バーミンガム北北西約 40kmにあり,トレント川支流のソー川に臨む。9世紀末頃アルフレッド大王の娘,アゼルフレッドによって建設され,市場町として発展。10世紀前半~12世紀後半には独自の貨幣鋳造所があった。おもな産業は製靴電機,機械などの工業。16世紀に建設されたハイハウス,チェトウィンドハウスをはじめ,古い建物が多く残っている。ロンドン―バーミンガム―マンチェスターを結ぶ高速道路と鉄道が通る。地区面積 599km2。地区人口 12万653(2001)。都市人口 6万3681(2001)。

スタッフォード
Stafford, Thomas Patten

[生]1930.9.17. オクラホマ,ウェザーフォード
アメリカの宇宙飛行士。海軍兵学校卒業 (1952) 後,空軍に勤務。 1965年 12月ジェミニ6号に M.シラーとともに乗組み,ジェミニ7号とのランデブー成功。 66年6月ジェミニ9号で E.サーナンと地球を 48周。次いで 69年5月アポロ 10号でサーナン,J.ヤング両飛行士と月に向い,アポロ宇宙船の月着陸以外のすべての機能成功裏にテストし,帰還した。

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改訂新版 世界大百科事典 「スタッフォード」の意味・わかりやすい解説

スタッフォード
Stafford

イギリス,イングランド中部,スタッフォードシャー州都。人口12万2000(1993)。名は古英語で〈上陸地点stæpの浅瀬ford〉を意味する。トレント川の支流ソー川に沿い,18世紀以来の製靴業をはじめ,電気機械,車両,製塩などの工業が発達する。アルフレッド大王の娘で〈マーシアの女主人〉と呼ばれたエセルフレッドが,913年に城砦を建設したのが町の起源で,水陸交通の便に恵まれて市場町として発展し,1206年ジョン王によって自治都市とされた。市内にはエセルフレッドの創建とされるセント・メアリー教会やチューダー時代の木骨造住宅など歴史的建築物が多い。《釣魚(ちようぎよ)大全》の作者I.ウォールトンの生地として知られる。
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