スタンリー(William Stanley)(読み)すたんりー(英語表記)William Stanley

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

スタンリー(William Stanley)
すたんりー
William Stanley
(1858―1916)

アメリカの電気技術者、発明家。エール大学に入学するが3か月で退学。合衆国電灯会社(のちにウェスティングハウス社の子会社となる)、スワン電灯会社(後のエジソン‐スワン電灯会社)の研究助手を勤めた。1883年には研究所を主宰し白熱電球の製造などを手がけた。1885年ウェスティングハウス社(現、CBS)に主任技師として入社、交流配電システムを開発し特許を得た。しかし会社側の採用が得られず、1890年には独立。ケリーJohn Forrest Kelly(1859―1922)、チェスニーCummings C. Chesney(1863―1947)とともにS・K・Cシステムとして知られた長距離交流配電システムの営業を開始した。これは1905年にゼネラル・エレクトリック社に引き継がれた。1898~1900年アメリカ電気技術者協会副会長、1912年には同協会よりエジソン・メダルを受けた。

[高橋智子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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