日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
スチュアート(Gilbert Stuart)
すちゅあーと
Gilbert Stuart
(1755―1828)
アメリカの画家。連邦時代の代表的な肖像画家で、ロードアイランドのニューポートに生まれる。1775年ロンドンで肖像画家として出発し、ウェストのもとで修練したのが幸いして、82年『スケートする人』で一躍注目される。のちアイルランドのダブリンでも肖像画家として活動するが、92年帰米し、東部の大都市で名声をはせる。ジョージ・ワシントン像を数多く描いたことで知られ、なかでも96年の作品は、ワシントン大統領の肖像の決定版として、その後のワシントン像の基準となった。華麗な筆さばきで対象を理想化する手法を得意とした。
[桑原住雄]
[参照項目] |