ステーブ式教会(読み)すてーぶしききょうかい

世界大百科事典(旧版)内のステーブ式教会の言及

【大工】より

…中世の西欧,特に北フランス,イギリス,ドイツなど比較的木材が豊富であった地域では,ハーフティンバーと呼ばれる真壁(しんかべ)造の木造建築が発展したが,これらは枘(ほぞ)差し・込栓(こみせん)打ちの骨組みの隙間を細木を編んだ下地や煉瓦で埋めて漆喰(しつくい)仕上げし,骨組みを内外にあらわにしたもので,上階を下階より張り出したり数階建ての高さに建てられるほど強固なもので,古代とは異なった面で高度に発達した大工技術を示している。これらに対し,アルプス地方やスカンジナビア,東欧およびロシアでは,丸太や角材を水平に積み上げて壁をつくる,いわゆる丸太小屋式の木造建築がつくられたが,骨組構造に厚板の壁をはめ込んだノルウェーのステーブ式教会stave churchのような大工工事もあった。 ルネサンス以降になると,古代以来の建築用材および燃料としての消費と大規模な艦隊建造のために木材が急速に欠乏し,合理的な木材の使用,すなわち比較的細い木材を組み合わせて必要な強度を得る大工技術がくふうされた。…

※「ステーブ式教会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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