スマホ決済サービス(読み)すまほけっさいさーびす

知恵蔵の解説

スマホ決済サービス

商品を購入する際に、スマートフォン(スマホ)を店舗の専用端末にかざしたり、QRコードを読み取ったりすることで代金を決済するサービス。多くの人が日々携帯しているスマートフォンで支払いができれば、現金を持ち歩く必要がなくなるだけでなく、クレジットカードやデビットカードなどの、支払い用のカード類も不要となる。
経済産業省が2018年4月に策定した「キャッシュレス・ビジョン」によると、各国のキャッシュレス決済比率は、韓国が89.1%、中国60%、米国45%であるのに対し、日本は18.4%と著しく低い(2015年時点)。そのような現状の中、政府は、2025年開催予定の「大阪・関西万博」に向けて、キャッシュレス決済比率を40%に、将来的には、世界最高水準の80%を目標にして、産官学の連携により必要な環境整備を進めていくようだ。
国内でスマートフォンをかざすことで決済する方法としては、日本独自の非接触型ICカード技術方式である「FeliCa」を利用した、おサイフケータイと呼ばれるサービスが04年から開始されている。10年には、AndroidスマートフォンでもFeliCaによる決済サービスに対応する機種が登場し、これまで国際標準規格のNFCにしか対応していなかったアップル社のiPhoneも、日本国内で販売されるiPhone7以降でFeliCaに対応した。
店舗側にとってもスマホ決済サービスのメリットは大きい。例えば、店舗がFeliCaによる決済サービスを導入した際には、クレジットカードによる決済よりも、決済サービス会社に支払う手数料が安く、現金化も早い。また、FeliCaによる決済で必要となる端末は、クレジットカード決済で必要な端末(CAT端末)を導入するよりも安い。
更に近年、「PayPay」「LINE Pay」「楽天 Pay」「Amazon Pay」などといった、QRコードによる決済サービスが登場した。同サービスでは、ユーザー(客側)のスマートフォンに表示されたQRコードを、店舗側が読み取る方式と、その逆の2パターンがある。ユーザー側にとっては、FeliCaによる方式よりも手数が増えるといったデメリットがある半面、スマートフォンがFeliCaに対応していなくても、専用アプリをインストールするだけで使えることや、海外でも使えるといったメリットがある。また、店舗側は、ユーザーに読み取らせるQRコードを用意するだけ、もしくは、ユーザーのQRコードを読み取るタブレット端末などがあれば済むなどと、FeliCaに対応するよりも更に安価に導入できる点が大きなメリットとなっている。

(横田一輝 ICTディレクター/2019年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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