日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 スミス(David Smith)すみすDavid Smith(1908―1965) アメリカの彫刻家。インディアナ州ディケーターに生まれる。オハイオ大学、アート・スチューデンツ・リーグなどで学ぶ。最初は絵画を制作したが、1930年ころピカソとゴンザレスの影響から絵画にさまざまな物体を使用するようになり、彫刻に転じた。33年からは鉄の溶接を用いた彫刻を始め、60年代には確固とした独自の抽象的作風に到達している。構成主義の影響から簡素で頑強な空間構成による抽象彫刻を発展させたが、65年バーモント州ベニントンで没した。[石崎浩一郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例