コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

スリランカ・ダム紛争 すりらんかだむふんそう

1件 の用語解説(スリランカ・ダム紛争の意味・用語解説を検索)

知恵蔵2015の解説

スリランカ・ダム紛争

スリランカ政府軍とLTTEが一層対立を強める要因になった水利権をめぐる紛争。2006年7月にLTTEが支配する北東部のトリンコマリーにある潅水用ダムの水門を閉鎖したことがきっかけ。政府が発表した水供給計画がLTTE支配地域の利害に反していることへの抗議だったが、これによって政府支配地域の1万5000世帯(約6万人)に水が行き渡らなくなった。農作物が枯れるなど悪影響が深刻になったため、政府は「人道的作戦」としてダム周辺を警備するLTTEに対し、空爆や地上部隊の動員を始めた。戦闘は泥沼化して周囲に拡大し、わずか10日余りで両者で計300人前後が死亡し、多くの住民が避難した。事態を打開するため、02年の停戦合意を仲介したノルウェー政府の特使がLTTEと交渉。水門開放に合意したが、現地に入ったLTTEと停戦監視団を政府軍が砲撃。情勢はさらに悪化する気配となった。支配地域内に自前の警察機構や徴税の仕組みなどを持つLTTEは、水利についても独自の管理を主張する。しかし、政府はLTTEの水利管理を認めず、対立は根深い。

(竹内幸史 朝日新聞記者 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

スリランカ・ダム紛争の関連キーワードアリランスリランカソマリランドスリランカ民族紛争LTTEスリランカの和平交渉ルピースリランカ内戦内戦とスイスのスリランカ人スリランカの内戦

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone