コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

スリラー スリラーthriller

翻訳|thriller

デジタル大辞泉の解説

スリラー(thriller)

小説・映画・演劇などで、読者・観客にぞっとするようなスリルを与える作品。

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

百科事典マイペディアの解説

スリラー

恐怖心を与えるような筋書の映画,劇,小説。日常的な状況の中でぞっとする場面が起こるヒッチコックの映画作品などが典型。
→関連項目サスペンスラング

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

デジタル大辞泉プラスの解説

スリラー

アメリカのミュージシャンマイケル・ジャクソンの曲。アルバムスリラー」(1982年)のタイトル曲。翌年シングルカットされ、全米第4位を記録。ジョン・ランディスの監督による14分近い大作のプロモーションビデオ(ショート・フイルム)は高評価を得、ビデオ内に登場するゾンビダンスが人気となった。曲中のナレーションアメリカクラシックホラー映画の俳優として有名なヴィンセント・プライスが担当。原題《Thriller》。

出典|小学館デジタル大辞泉プラスについて | 情報

大辞林 第三版の解説

スリラー【thriller】

小説・映画・演劇などで、読者や観客を恐怖でどきどきさせたり、ぞっとさせたりする要素に満ちた作品。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スリラー
すりらー
thriller

読者や観客に、ぞっとするような興趣を与えるべくつくられた小説や劇、映画などの呼称。元来は、スリル(中世ラテン語の「身震いする」の意味が語源)のスラングで、1889年ごろから、センセーショナルな物語や劇に関して使われ始めた。一般化したのは第二次世界大戦中からで、戦後わが国でも映画(とくにアメリカ映画)の一ジャンルとして用いられることが多くなった。
 しかし、スリラーの意味範囲はきわめてあいまいで特定しにくい。すなわち、一つの作品は種々の要素から構成されており、とくに怪奇、推理、犯罪を扱ったドラマでは、「スリルとサスペンス」(戦慄(せんりつ)と不安)という対句がよく用いられるように、スリルのほかにサスペンスの要素が加わり、この両者が不可分の関係で存在しているのが普通である。ポーの怪奇小説、江戸川乱歩、横溝正史(せいし)、ウィリアム・アイリッシュらの推理小説、アリステア・マクリーンの冒険小説、スティーブン・キングの恐怖小説など、またこれらを舞台化、映画化、テレビドラマ化した作品は広くスリラーに含まれる。
 スリラー映画は1940年代以降アメリカを中心に盛んにつくられ、アルフレッド・ヒッチコックの『断崖(だんがい)』(1941)、『疑惑の影』(1943)、ロバート・シオドマークの『幻(まぼろし)の女』(1944)、ビリー・ワイルダーの『深夜の告白』(1944)、アナトール・リトバクの『私は殺される』(1948)、テッド・テツラフの『窓』(1949)などがある。またシオドマークの『らせん階段』(1945)、ヒッチコックの『白い恐怖』(1945)などは異常心理や心理分析を取り入れたことで特筆される。この分野の筆頭ヒッチコックは、スリルのなかにユーモアと華麗さを加味して独自の世界を展開させ、観客層の強い支持を受けた。イギリスのキャロル・リード、フランスのH・G・クルーゾもスリラーの名手であった。
 ヒッチコックの死(1980)後、ブライアン・デ・パーマやジョン・カーペンターらのこの分野での台頭が注目される。近年の作品では、アンドリュー・デイビスの『逃亡者』(1993)、『ダイヤルM』(1998)、ビンチェンゾ・ナタリの『CUBE』(1998)などがあげられる。しかし、悪魔的な霊との争いを描くオカルト映画や、無差別な殺人を前面に押し出したショッカーなどの、さらに刺激的な残酷描写に押され、構成力と演出の妙味を本領とするスリラー映画に往年の力はない。[森 卓也]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

今日のキーワード

不義理

[名・形動]1 義理を欠くこと。また、そのさま。「多忙でつい不義理になる」2 人から借りた金や物を返さないでいること。「茶屋への―と無心の請求」〈逍遥・当世書生気質〉...

続きを読む

コトバンク for iPhone

スリラーの関連情報