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スローフォト すろーふぉと slow photography

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知恵蔵2015の解説

スローフォト

ゆったりと時間をかけて撮影や現像・引き伸ばしなどを楽しもうという提言。スローフードやスローライフなどと同様のゆっくり志向。2006年になって、コニカミノルタニコン富士写真フイルムなどのメーカーが、銀塩を使用するカメラフィルム部門から撤退、あるいは部門を縮小するとの発表が相次いだ。このことが写真関係者に与えたショックはきわめて大きかった。デジタル化の進行によってある程度は予想されていたものの、実際にアナログカメラやフィルム、印画紙などが市場から消える日が来ることが一気に現実化したからである。そのような中で、アナログ的な写真のあり方をもう一度見直そうという動きも出始めている。スローフォトの動きも、この文脈から出てきたものといえるだろう。独特の手触り感のあるモノクローム印画が注目を集め、写真の源流といえるピンホールカメラによる針穴写真が流行の兆しを見せているのも、同じ危機感の反映といえる。

(飯沢耕太郎 写真評論家 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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