スーザン ヒル(英語表記)Susan Hill

現代外国人名録2016 「スーザン ヒル」の解説

スーザン ヒル
Susan Hill

職業・肩書
作家,評論家,脚本家

国籍
英国

生年月日
1942年2月5日

出生地
ノースヨークシャー州スカーバラ

本名
Hill Wells,Susan Elizabeth

学歴
ロンドン大学キングズカレッジ〔1963年〕卒

勲章褒章
CBE勲章

受賞
サマセット・モーム賞〔1971年〕「ぼくはお城の王様だ」,ジョン・ルウェリン・リース賞〔1971年〕「The Albatross and Other Stories(あほうどり)」,ウィットブレッド文学賞〔1972年〕「The Bird of Night(夜の鳥)」

経歴
グラマースクールを経てロンドン大学キングズカレッジに学ぶ。早熟の才に恵まれ、在学中の1961年19歳で「The Enclosure(囲われた土地)」を出版。’63年英語の最優等学位(B.A.)を取り卒業。同年2作目を刊行。その後「コベントリー・イブニング・テレグラフ」紙に勤め文芸批評欄を5年間担当。この間、他の定期刊行物にも評論を書き、ラジオドラマも手がける。’71年5作目の「ぼくはお城の王様だ」でサマセット・モーム賞を受賞。’72年30歳で王立文学協会の特別会員(Fellow of the Royal Society of Literature)となる。’75年にシェイクスピア学者スタンリイ・ウェルズと結婚。出産により一時期執筆活動を中断したが、’82年に発表した自伝的作品「イングランド田園讃歌」がベストセラーとなった。小説、戯曲、評論、ラジオドラマ、児童小説、エッセイなど多方面で活躍し、’83年に発表した小説「黒衣の女―ある亡霊の物語」は、舞台劇、テレビ映画、ラジオドラマとなり、特に舞台劇は’87年の初演以来ロンドンのウェストエンドでロングランを続ける。2012年には英国ハマー・フィルムの製作で劇場映画化された。他の著書に「キッチンの窓から」(1984年)、「庭の小道から」(’86年)、「雪のかなたに」(’87年)、「シェイクスピア・カントリー」(’87年)、「私は産む―愛と喪失の四年間」(’89年)、「ガラスの天使」(’91年)、「丘」(2004年)などがある。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

20世紀西洋人名事典 「スーザン ヒル」の解説

スーザン ヒル
Susan Hill


1942 -
英国の作家。
ヨークシャー州スカーバラ生まれ。
キングズ・コレッジ卒業後、新聞雑誌書評、文芸批評などを担当する。作品は人間心理の実存的深層、不意に襲ってくる恐怖世界を描いている。著書にサマセットモーム賞受賞作「私は城主」(1970年)、ジョン・ルエリン・ライス賞受賞作「アホウドリほか短編集」(’71年)、’72年のウィットブレッド賞を受けた「ふくろう」(’72年)等がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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