スーフロー(読み)すーふろー(英語表記)Jacques-Germain Soufflot

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スーフロー」の意味・わかりやすい解説

スーフロー
すーふろー
Jacques-Germain Soufflot
(1713―1780)

フランス新古典主義の代表的建築家。ローマのフランス・アカデミーで建築を学んだのち、フランスに戻り、リヨンでオテル・ディユ(1741)などの設計によって名声を得る。1755年パリに出て、サント・ジュヌビエーブ教会の設計を託される。死後完成し、フランス革命後パンテオンと改称されたこの教会は、ギリシア十字のプランに円蓋(えんがい)をのせたモニュメンタルな作品で、新古典主義建築の代表作としてとくに名高い。1757年王室建築家となりルーブル宮の工事、エコール・ド・ドロアの設計などを行った。

[篠塚二三男]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android