ズイ(漢字)

普及版 字通 「ズイ(漢字)」の読み・字形・画数・意味


14画

[字音] ズイ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は委(い)。委に(ずい)の声がある。〔説文十三上に「冠に系(か)くる纓(ひも)なり」とあり、〔礼記、檀弓上〕に「に喪るときは、~喪冠はせず」とみえる。華形に結ぶ飾り紐で、呪飾の意があり、(り)ともいう。〔爾雅、釈器〕に「なり」とみえ、冠纓のみでなく、呪飾として器物に著けることもあった。殷・周の図象に、戈の(ぜい)(ほぞの部分)に、飾を垂らしている例が多い。綏安の意があって、綏と通用するが、綏は車上より垂れて、引いて車に登るときの紐である。

[訓義]
1. かんむりのひも、かんむりのたれひも、ひも。
2. はた、旄牛(ぼうぎゆう)の毛を飾りにつけたはた。
3. つぐ、つなぐ。
4. わが国では、おいかけ、ほほすげ、武官の冠の両耳のところにつける剛毛の飾り。

[古辞書の訓]
和名抄 に云ふ、、一名、和名冠乃乎(かうふりのを)、一に云ふ、保々須介(ほほすげ)、云ふ、於以加介(おいかけ) 〔名義抄〕 ヲイカケ・フサ 〔字鏡集〕 フサ・ヲイカケ・ヤシナフ・カフリノヲ

[語系]
・綏njiuaiは同声。綏は〔説文〕十三上に「車中の把(と)るものなり」とあって、革の紐。ともに垂れるもので、垂zjiuaiと声義の近い語である。

[熟語]

[下接語]
・冠・紫・朱・修・紳・垂・翠・素・端・長

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android