セザール ミルスタイン(英語表記)César Milstein

20世紀西洋人名事典 「セザール ミルスタイン」の解説

セザール ミルスタイン
César Milstein


1927.10.8 -
アルゼンチンの分子生物学者。
ケンブリッジ大学分子生物学研究所免疫生物学部長。
バイアブランカ生まれ。
1945年ブエノスアイレス大学に入学。’57年学位を取得し、微生物学研究所の所員として研究し、その間、一時ケンブリッジ大学生化学部門で研究を行い、’60年同大で学位を取得。’63年ケンブリッジに戻り、分子生物学研究所のスタッフとなり、80年免疫生物学部長。’75年ケーラーとの共同研究で、骨髄腫細胞と、脾臓細胞に注入されたいかなる抗原に対しても抗体を融合することに成功。その後、クローンの選択を続け、化学的に均質な一種類の抗体だけを分泌する細胞集団を得た。84年ケーラー、ヤーヌとともにノーベル医学・生理学賞受賞。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android