セレサン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セレサン」の意味・わかりやすい解説

セレサン

酢酸フェニル水銀を主成分とする種子殺菌剤の商品名。塗抹用有機水銀剤で,イネ (いもち病,馬鹿苗病,ごま葉枯病など) ,ムギ (斑葉病,黒穂病など) ,アワ (黒穂病,白髪病) ,ダイズ (紫斑病など) ,アマ (立枯病,炭疽病) ,サツマイモ (黒斑病) などの種子種芋消毒に用いられた。また,消石灰と混合したセレサン石灰はいもち病防除剤として広く用いられたが,水銀毒性のため 1973年に使用禁止になった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android