センニチコウ(千日紅)(読み)センニチコウ(英語表記)Gomphrena globosa; globe amaranth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「センニチコウ(千日紅)」の意味・わかりやすい解説

センニチコウ(千日紅)
センニチコウ
Gomphrena globosa; globe amaranth

ヒユ科一年草で,熱帯アジア原産。センニチソウともいう。古く日本に渡来し,観賞用に栽培される。草丈 50~80cmでよく分枝し,全株にあらい毛がある。葉は長楕円形で短い柄で対生し,節部は太くなって,葉柄の基部や節は赤みを帯びる。夏から秋の頃,茎の上部で分枝し,その先に径 2cmほどの球状の頭花をつける。頭花は色のついた翼のある2個の小包葉に包まれた多数の小花から成る。小花には5枚の線状の萼片と5本のおしべがあり,萼は普通紅色,ときに濃紫紅色,淡紫色,白色などの園芸品種がある。

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百科事典マイペディア 「センニチコウ(千日紅)」の意味・わかりやすい解説

センニチコウ(千日紅)【センニチコウ】

熱帯アメリカ原産のヒユ科の一年草。草たけ50cm内外,長楕円形の葉が対生。夏,枝先に小花が径2cmほどの球状に集まってつくが,紅や白色の部分は鱗片状の包葉で,その内側に無弁の花がある。春まきにし,花壇,切花用。ドライフラワーにもされる。同属別種のキバナセンニチコウは北米南部原産の多年草で,花色はだいだい黄色。

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