セン・たつ・きる(漢字)

普及版 字通 の解説


8画

[字音] セン
[字訓] たつ・きる

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 会意
戈(か)+二人。二人の首を截(き)る意。〔説文〕十二下に「つなり」とし、また「一に曰く、田なり」として、その音を咸(かん)とする。字は殲滅(せんめつ)の殲の初文。一人を伐、二人をという。多数の人を一時に殲滅する意である。

[訓義]
1. たつ、きる、さす。
2. 銛(せん)と通じ、すき

[声系]
〔説文〕に声としてなど二字、また声として殲・纖(繊)など十一字を収める。殲滅の意と繊細の意と、その両系の語がある。

[語系]
tziam、斬tzheamは声近く、ともに斬滅の意。sheamは草を夷するをいう。(殺)sheatは(さん)と声が近い。また鏨・槧dzamは斬系の語。〔説文〕にに「田なり」とするのは、その字はのちまたに作る。銛siamも田器、すきをいう。語彙は殲字条参照。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android