ソル

デジタル大辞泉 「ソル」の意味・読み・例文・類語

ソル(sol)

太陽日。おもに地球以外の天体における太陽日を意味し、火星探査機運用などで用いられる。火星の場合、1ソルは24時間39分35秒となる。

ソル(〈スペイン〉sol)

ペルーの通貨単位。1ソルは100センティモ。

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百科事典マイペディア 「ソル」の意味・わかりやすい解説

ソル

スペインの作曲家,ギター奏者。バルセロナに生まれ,モンセラート修道院音楽教育を受ける。オペラ作曲家として名を上げたのちマドリードに赴き,ギター奏者,作曲家として活躍した。1813年よりパリロンドンモスクワなどを旅し,1827年パリに定住。6単弦ギターの確立期(1800年−1840年)における最もすぐれた演奏家兼作曲家として知られ,2曲の《グランドソナタ》(出版1825年,1827年),《魔笛の主題による変奏曲》(出版1821年)をはじめ,数多くのギター作品を残した。→ギターセゴビアタレガ

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改訂新版 世界大百科事典 「ソル」の意味・わかりやすい解説

ソル
Fernando Sor
生没年:1778-1839

スペインのギター奏者,作曲家。モンセラート修道院で音楽教育を受け,1813年よりギター奏者および作曲家としてパリ,ロンドン,モスクワなどを旅行。27年よりパリに定住。6単弦ギターの確立期(1800-40)の代表的なビルトゥオーゾとして知られ,《グランド・ソナタ第1番》《同第2番》《序奏とアレグロ》《魔笛の主題による変奏曲》や,メヌエット練習曲などのギター作品を残した。著書に《ギター奏法》(1832)などがある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソル」の意味・わかりやすい解説

ソル
Sol

(1) 北欧神話の太陽を引く馬車の女御者。ムンディルフェリという男の娘で,弟にマニがいる。父がこの美貌の子供たちを自慢して,それぞれに太陽(ソル)と月(マニ)の名を与えたため,神々がこの不遜を罰し,二人を天にさらい,太陽と月を引く馬車の御者に仕立てたとされる。(2) 古代ローマの太陽神。もともとは月の女神ルナと並ぶ副次的神格でしかなく,ギリシア神話ヘリオスと同一視されたが,のちにより重要なアポロンと同一視されるようになったうえに,ミトラ教など東方起源の宗教の太陽神とも混同され,「常勝の太陽」(ソル・インウィクトゥス)と呼ばれて,キリスト教に取って代わられるまで,ローマ帝国の国家祭祀における最高神の地位を占めた。

ソル
Sor, Fernando

[生]1788.2.13. バルセロナ
[没]1839.7.10. パリ
スペインのギタリスト,作曲家。 1790~95年モンセラト修道院で音楽を学び,並ぶもののないギターの名手となる。 1813年以後パリ,ロンドン,モスクワなどをめぐり,28年パリに定住。ギターのためのソナタ,練習曲のほか,交響曲,オペラ,バレエ曲などを作曲した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソル」の意味・わかりやすい解説

ソル
そる
Fernando (Macario) Sor
(1778―1839)

スペインの作曲家、ギター奏者。バルセロナ生まれ。35歳のときフランスへ政治亡命、以後はパリを中心にギタリストおよびバレエ音楽の作曲家として活躍し、パリに没した。彼のギター曲の多くは今日なお「古典」として広く愛好され、代表作に『モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲』(1821)、『グランド・ソナタ』(1825)、その他多数の変奏曲、幻想曲、練習曲がある。

[関根敏子]

『ジェファリ著、浜田滋郎訳『フェルナンド・ソル、動乱の時代を生きた不滅のギタリスト』(1979・現代ギター社)』

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