ソロビヨフ(Sergey Mihaylovich Solov'yov)(読み)そろびよふ(英語表記)Сергей Михайлович Соловьёв/Sergey Mihaylovich Solov'yov

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ソロビヨフ(Sergey Mihaylovich Solov'yov)
そろびよふ
Сергей Михайлович Соловьёв/Sergey Mihaylovich Solov'yov
(1820―1879)

ロシアの歴史家。哲学者ウラジーミル・ソロビヨフの父。モスクワの聖職者の家庭に生まれる。モスクワの大学で歴史を学び、グラノフスキーの影響を受けた。大学卒業後、パリベルリンハイデルベルクなどの大学でミシュレランケ講義を聞く。1847年モスクワ大学の歴史学の教授就任。51年より『古代からのロシア史』を出版し始めた。これは死ぬ79年までに28巻刊行されたが、最後の29巻は死後出版された。若いときはスラブ主義的傾向をもっていたが、まもなく穏健な西欧主義に傾き、ピョートル1世大帝)の改革をロシア史上重要な貢献として高く評価した。彼の業績は、次の世代のクリュチェフスキーらに大きな影響を与えた。

[外川継男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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