世界大百科事典(旧版)内のソロンの改革の言及
【ソロン】より
…党争のさいにいずれの側にもくみしない者は市民権を失うこととし,ドラコンの法は殺人に関するものを除いて廃止した。 以上のような広範なソロンの改革は,調停の達成という点では失敗だったが,政治的には政治参加の前提を従来の家柄から財産(ただし動産を除く)に変えることにより,さしあたっての実効はともかくも,原理的には貴族政を否定し,全市民とくに農民級以上の市民に政治参加の場を与え,市民のポリス意識を強めた。また経済的には当面の破局を回避し,農業に基盤を置きつつも商工業の発達を図り,平民の経済的地位を改善した。…
※「ソロンの改革」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」