ソロ・コンチェルト(読み)そろこんちぇると

世界大百科事典(旧版)内のソロ・コンチェルトの言及

【協奏曲】より

…器楽協奏曲のうち,歴史的に最も古いのは合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソconcerto grosso)で,三つ以上の楽器を含む独奏群(これは元来〈小協奏部〉コンチェルティーノconcertinoと呼ばれた)と弦楽またはそれを主体とする合奏群(これは元来〈大協奏部〉concerto grossoと呼ばれた)とからなり,両者のあいだで音量や音色の対比が求められる。これに対して,18世紀の中ごろから主流を占めるのが単一の独奏楽器とオーケストラからなる独奏協奏曲(ソロ・コンチェルトsolo concerto)で,独奏楽器の種別に応じてピアノ協奏曲,バイオリン協奏曲,フルート協奏曲などと呼ばれる。これらの場合には独奏者の華麗な技巧が特に強調され,オーケストラは対等の相手というより,単なる引立て役として伴奏の地位に甘んじることも少なくない。…

※「ソロ・コンチェルト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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