ゾルゲ リヒアルト(英語表記)Sorge Richard

20世紀日本人名事典 「ゾルゲ リヒアルト」の解説

ゾルゲ リヒアルト
Sorge Richard

07の新聞記者,共産主義者 ゾルゲ事件の中心人物。



国籍
ドイツ

生年
1895年10月4日

没年
1944年11月7日

出生地
ロシア・バクー(現・アゼルバイジャン)

学歴〔年〕
ベルリン大学,ハンブルク大学

学位〔年〕
政治学博士

経歴
父はドイツ人、母はロシア人。2歳の時ドイツに帰国。1919年ドイツ共産党入党、’24年モスクワへ行きコミンテルンに所属、’30年から中国で諜報活動。’33年「フランクフルター・ツァイトゥンク」特派員として来日、ナチス党員としてドイツ大使館の私設情報担当として活躍。上海で知り合った朝日新聞記者・尾崎秀実らの協力で近衛文麿首相側近から日本の政治、外交軍事の秘密情報を得、8年間諜報活動。’41年宮城与徳、尾崎に続き国際スパイとして警視庁に逮捕され(ゾルゲ事件)、東条英機内閣になった’43年から非公開スピード審理され、治安維持法、国家保安法、軍機保護法など違反の理由で’44年尾崎とともに死刑に処せられた。戦後’64年ソ連はゾルゲに“ソ連邦英雄”の最高勲章を贈り、モスクワにはリヒアルト・ゾルゲ通りが作られた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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