タクト・システム(読み)たくとしすてむ(英語表記)tact system

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タクト・システム」の意味・わかりやすい解説

タクト・システム
たくとしすてむ
tact system

流れ作業において、作業一工程が終わるごとに製品が一ピッチ移動する方式。節動(せつどう)作業方式ともいう。一定時間ごとに、製品が各タクト(拍節)を担当する作業班に規則的に移動し、加工される。この製品の加工中は静止している。この方式は、加工中も移動し続けるコンベヤー・システム(流動作業方式)がもつ非人間的欠陥をある程度改善できるが、それだけ作業能率は低下することになる。

[玄 光男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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