タケニグサ(竹煮草)(読み)タケニグサ(英語表記)Macleaya cordata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タケニグサ(竹煮草)」の意味・わかりやすい解説

タケニグサ(竹煮草)
タケニグサ
Macleaya cordata

ケシ科の大型の多年草で,チャンパギクともいう。日本,台湾および中国の暖地に分布する。丘陵地や山地日当りのよい荒れ地に普通にみられる。根は大型で橙色。茎は高さ 2mにも達する中空の円柱形で,切ると黄色の乳液を出す。葉は大型の広卵形で,縁辺が掌状に中裂し,裏面は白色で細毛を密生する。夏に,茎頂に大型の円錐花序をなして多数の小花をつける。花弁はなく白色の萼片が2枚あり開花後脱落する。果実は扁平な 蒴果で内部に多数の種子を生じる。風で揺れるとこの種子がかさかさと音を立てるのでササヤキグサ別名もある。

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