タフト(Robert Alphonso Taft)(読み)たふと(英語表記)Robert Alphonso Taft

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

タフト(Robert Alphonso Taft)
たふと
Robert Alphonso Taft
(1889―1953)

アメリカの政治家。元大統領W・H・タフトの子。タフト、エール、ハーバード各大学で学んだのち、オハイオ州で弁護士を開業。第一次世界大戦時は戦時食糧庁でH・フーバーを補佐、戦後はヨーロッパで戦災救済活動に従う。その後政界に入りオハイオ州議会での活動を経て、連邦議会上院議員(1936~1953)となった。共和党の有力議員として、内政面では個人と企業活動の自由を唱え、連邦政府機能の肥大化、赤字財政を批判。反組織労働立法タフト‐ハートレー法の成立で知られる。対外政策では「孤立主義者」として西欧への介入を批判、IMF世銀への加盟、マーシャル・プラン等に反対したが、その一方で極東への介入には積極的であった。

牧野 裕]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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