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タブーン人 タブーンじん Tabun man

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世界大百科事典 第2版の解説

タブーンじん【タブーン人 Tabun man】

イスラエルのハイファ港に近いカルメル山洞窟から発見された旧人の呼称。人骨は2体分で,1体は成人女性の全身骨格(タブーンI),他の1体は成人男性の下顎骨(タブーンII)で,ともにルバロア,ムスティエ文化層から発見され,3万9000年前のものと推定される。一方,この洞窟と至近の距離にあるスフール洞窟から発見されたスフール人は同じくルバロアゾ・ムスティエ文化をもちながら新人的旧人と見なされる点から,両人類の関係が発見当初から議論されてきた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タブーン人
たぶーんじん
Tabun man

イスラエル出土の旧人。1929~34年にイギリスアメリカ合同の調査団はハイファ付近のカルメル山のタブーン洞窟(どうくつ)から成人女性全身骨格1体と成人男性の下顎(かがく)骨1個を発見した。これらにはムスティエ文化を伴う。約4万年前と推定されたが、最近は10万年以上前とみられている。この洞窟のすぐそばのスフール洞窟から出た人骨は進歩的傾向を帯びているのに対し、タブーン人骨はヨーロッパの典型的ネアンデルタール人に似るので、現生人類生成の鍵(かぎ)を握るものとして重視されている。[香原志勢]

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世界大百科事典内のタブーン人の言及

【カルメル[山]】より

…また3洞穴からは化石人骨も発見されており,ホモ・サピエンスの起源に重要な問題を提起している。タブーン人骨,スフール人骨はほぼ近い年代のものであり,いずれもネアンデルタール人と考えられているが,タブーン人がヨーロッパ的な典型的ネアンデルタール人に近いのに対し,スフール人はネアンデルタール人からホモ・サピエンスへの移行型とされている。この差については種々の解釈がなされているが,いずれにせよホモ・サピエンスの発生の問題を解決する最重要の鍵となるものである。…

※「タブーン人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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