タマノカンアオイ(読み)たまのかんあおい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タマノカンアオイ」の意味・わかりやすい解説

タマノカンアオイ
たまのかんあおい / 多摩寒葵
[学] Asarum tamaense Makino

ウマノスズクサ科(APG分類:ウマノスズクサ科)の常緑多年草。葉は卵円形で、表面は脈がやや落ち込む。萼筒(がくとう)は上方に広がり、先はややくびれる。4~5月暗紫色の大きな花を開く。萼片は波打ち、表面に短毛を密生する。花柱長靴を逆さにしたような特異な形である。関東地方南西部に分布する。

菅原 敬 2018年7月20日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タマノカンアオイ」の意味・わかりやすい解説

タマノカンアオイ

カンアオイ(寒葵)」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のタマノカンアオイの言及

【カンアオイ(寒葵)】より

…ヨーロッパには19世紀前半にP.F.vonシーボルトによって導入され,その大型の花が珍重された。タイリンアオイの群は屋久島にヤクシマアオイH.yakusimensis (Masam.) F.Maek.,九州南部にサツマアオイH.satsumensis F.Maek.,本州中部(静岡)にカギガタアオイH.curirstigma F.Maek.,伊豆にアマギカンアオイH.muramatsui F.Maek.,関東西部にタマノカンアオイH.tamaensis F.Maek.を産している。カギガタアオイはやや小さいが,すべての種で花被の筒部上縁で著しくつぼまった球状やつぼ形の筒部を有し,花被片もよく発達する。…

※「タマノカンアオイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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