タムシバ(田虫葉)(読み)タムシバ(英語表記)Magnolia salicifolia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タムシバ(田虫葉)」の意味・わかりやすい解説

タムシバ(田虫葉)
タムシバ
Magnolia salicifolia

モクレン科の落葉高木で,カムシバ (噛柴) ,サトウシバなどの別名がある。本州,九州,四国に分布し,西日本や日本海側の山地に多い。幹は直立し,高さ 2mぐらいでまばらに分枝する。樹皮灰色で平滑。披針形ないし卵状披針形の葉が互生し,早春に,大きな白色花を各枝先に1花ずつつける。花弁は6枚,萼片は3枚でともに白色,おしべ,めしべは多数ある。コブシの花によく似ているが,やや長く,また萼片と花弁の区別がコブシのようには明瞭でない。果実は袋果で多数が集り,楕円体になる。

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