タルバガタイ(塔爾巴哈台)条約(読み)タルバガタイじょうやく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

タルバガタイ(塔爾巴哈台)条約
タルバガタイじょうやく

1864年 (清,同治3年) に結ばれたロシアと中国清朝間の国境条約。中国,新疆ウイグル自治区タルバガタイで結ばれたためにこの名がある。 1727年 (雍正5年) に結ばれたキャフタ (恰克図) 条約の跡を継いで,モンゴル西部,新疆シベリア,ロシア領中央アジアの国境を定めたもの。全部で 10条から成り,第1~3条は具体的な国境を定め,第5条は属地主義による住民の帰属決定,第6条は界標の設置を決めた。 1869,70年 (同治8,9年) にはこの第6条に基づきコブド界約,ウリヤスタイ界約,タルバガタイ界約が結ばれ,界標が置かれた。しかしのちに何度か改訂された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android